本棚

これまでにもらった著者のサイン入り本など

 Centennial of Powered Flight: A Retrospective of Aerospace Research, edited by G. M. Faeth, AIAA (2003)

数年前にAIAA(米国航空宇宙学会)に行った際,たまたま見つけた.Wright兄弟がFlyer号で初飛行した1903年からちょうど100年にあたる2003年を記念して出版された航空宇宙工学の論文集である.36編中24編が流体力学の論文であり,しかも著者がすごい.
Th. von Karman, G. I. Taylor, M. J. Lighthill, R. T. Jones, L. S. G. Kovasznay, E. R. G. Eckert, M. D. Van Dyke, A. Roshko など.
ちょっと流体力学を勉強した人にはお馴染みのビッグネームだらけである.値段を見たら「$25」の値札が貼ってある.「これは安い」と思わず買ってしまった.著者のサインはないが宝物である.

図解でわかるJavaサーブレット(栗林克明+石井真):日本実業出版

病気入院のお見舞いに著者のひとり栗林君からもらった一冊.入院中に読み始めたがちょっとハードすぎて挫折.退院後もまだ読了せず.
 

キーワードで覚える!やさしいスペイン会話(中西智恵美):UNICOM Inc.

以前にスペイン語教室でお世話になた中西先生のはじめての本.中西先生はスペイン語の法廷通訳としても活躍している.
 

「ドン・キホーテ」をスペイン語で読む(清水憲男):21世紀図書館 0075

「ドン・キホーテ」からとったいくつかの例文を使ったスペイン語の入門書.ところどころに顔を出す薀蓄ある解説も魅力.スペイン語の勉強と「ドン・キホーテ」の読書をとりあえず味わえる1粒で2度美味しい本.
 

栄冠を目指して(ジョルジーニョ):いのちのことば社

本名はジョルジ・デ・アモリン・カンポス.1994年,アメリカワールドカップで優勝を果たしたブラジル代表の右サイドバック.内容は彼の生い立ちからサッカー選手としての半生が書かれていた.それにしても「世界最高の右サイドバック」といわれた彼のプレーを極東のサッカー文化不毛の地で見られたことに感謝.この本の最初に収録されているジーコ,ジョルジーニョ,レオナルドのなんとも贅沢な3ショットが印象的.
 

スペイン語のすすめ(荒井正道):講談社現代新書49

日本でスペインが注目されるようになったのはセビリヤ万博,バルセロナ五輪と続いた90年代初頭からであった.それよりずっと前に書かれたこの本は,これらのブームに囚われないスペイン語へのこだわりがある.近頃は軽い乗りの外国語入門書をよく目にするが,それらとはちょっと赴きの異なる入門書だと思う.(5.III.'96,スペイン協会にて)
 

スポーツ上達の力学(八木一正):大河サイエンス

著者は都立高校教諭.この本の一部は「数学セミナー」に連載された.走り幅跳びの研究に関連していただいた一冊.
 

ドン・キホーテの食卓(荻内勝之):新潮選書

セルバンテスの風刺長編小説「ドン・キホーテ」の作中に出てくる”食べ物” (例えば、茄子漬け、生ハム、コシードなど)をネタに、著者の体験記風(?)というかエッセイ風(?)というか何とも楽しくスペインの歴史や文化に迫る一冊。 気楽に寝転がりながらスペインの日常が味わえること請け合い。「当時のスペインの文化や生活などを知らないと、「ドン・キホーテ」は チンプンカンプンで読めないし、つまらない。」とは著者の主張。生きているうちに「ドン・キホーテ」を読むべく勇んでスペイン語を勉強しているがはてさてどうなることやら。 (28.X.'95,東西文化センターにて)
 

ソフィーの世界(ヨースタイン・ゴルデル著,池田香代子訳):NHK出版

読書カードに感想を書いて送ったら,訳者の池田香代子さんから返事が届いた.いただいた絵葉書には「Who are you?」と書かれていた.読書カードにも書いたが,なぜこの本がそれほど話題になるのか不思議に思った.哲学書とファンタジーが一緒になった傑作というが,結局どっちつかずな内容というのが私の印象.ただ,訳は日本語として大変こなれていて読みやすかった.
 

改訂版 流れの科学 自然現象からのアプローチ (木村竜治):東海大学出版会

流体力学の勉強というと偏微分やベクトル解析といった数学が不可欠と思いがちだが,この本では高校生の正雄君を主人公にして身近な例や実験で複雑な流体現象を解説していく.「理科離れ」が叫ばれる昨今,このような本の必要性をあらためて感じる.(9.IX.'95,海洋研にて)

うずまく大気と海(木村龍治,立平良三,西田篤弘):新版 岩波ジュニア科学講座9

木村先生から直にいただいた一冊.(9.IX.'95,海洋研にて)
 

Mathematica 理工系ツールとしての(R.E.グランドール著,伊藤利明/蔡東生訳):アジソンウェスレイ・トッパン 情報科学シリーズ18

訳者のひとり伊藤君から結婚祝いにもらった一冊.この当時,NEWS上でのDTPの試みという点でも価値ある一冊だと思う.
 

宇宙のキーワード(海部宣男):岩波ジュニア新書191

海部先生から直にいただいた。内容は中学生向けだから読みやすい。 不遜を承知でいえば、著者の天文学への"passion(情熱)"みたいなものがヒシヒシと感じられ、 読後に心地よさが残った一冊。(国立天文台にて)


宝物になり損ねた本たち.でもまだチャンスはある!...か?

ロマンチック・サイエンス(楠田枝里子):PHP研究所

恒星と銀河(小平圭一):物理学の回廊 産業図書

天文学のすすめ(古在由秀):講談社現代新書82


戻る